サキオクの火葬場 呉市音戸町
軽自動車がやっと通れる道幅の簡易舗装道を
登ってゆくと、ある。
現在はほとんど休止状態の施設であるが、
故人のたっての希望があらば使用可能という。
越屋根と鉄管煙突のコンビ。
恐らく溝堀式の火葬炉を石油バーナー方式の炉に
改造したのであろう。
煙突基部
正面入口ノ図
シャッターは施錠されていたので、
壊れない程度に棒でこじて隙間をつくり、レンズを差し込む。
しかしこの方法では
わずかに白タイルの炉であることが確認できるのみ。
どこかに突破口はないかなと、火葬棟をひと回りしてみる。
マド(煙抜き)はかなり高い位置にありトタンで塞がれている。
残念ながら中を覗けそうなところはなかった
奥のスーパーハウスは遺族控室。
焼香場(引導場)
一番手前の石板は香台&花台で中央の石板は棺台
『一巻の終わり』
阿弥陀経一巻の終わりという意味。
人が亡くなると、和尚が阿弥陀経一巻を
手向けて回向し、ハイ終わったよと野辺の送りとなる。
それでこの世は終わったという意味になった。
(中略)
本当にそれで終わりというのが、言葉の中にも
考え方にも出てきたように思う。
しかし、実は、来世はいいところへ行きなさいという
願いをこめて、阿弥陀経をあげるわけだから、
それでサヨナラではない。
先に楽しみがある。それが来世です。
真言宗豊山派総本山 長谷寺化主 吉田俊誉僧
忍辱/「名僧いんたびゅう」:産経新聞社編:東方出版より抜粋
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