百田の火葬場 広島市佐伯区五日市
上り立て地藏
百田の火葬場にあった六地藏の一体が、今は八幡地区を流れる
石内川のほとりに移され安置ている。
他の五体は行方不明とのこと。
説明板には
「この地蔵菩薩様は心の迷いを正しい方向に導いて下さる菩薩様です」
とある。
で、百田の火葬場について佐伯区役所によれば、
「石内バイパスの建設で 消滅した」であったが、
念のため地元で聞き込みをしたところ 「まだ残ってますよ」との事。
場所は石内バイパスになんら影響のない、里から離れた山奥であった。
百田の火葬場への道
ご覧のように藪漕ぎを強いられる山道を進まなければならない。
道中、井戸が点在している。
いまは藪と化しているが、この辺りは水田だったのだろう。
しばらく歩くと、
枯れた溜池の奧にひっそり佇む火葬場が見える。
散乱する廃材は、炉の前に立っていた東屋のもの。
平成17年の台風で倒壊したらしい。
棺といえば、現代では遺体を横たえて入れる寝棺が普通で
あるが、かつては座棺(丸桶)の方が一般的であった。
(2008.03.22 再編集)